人手不足問題の処方箋
こんにちは。
深刻な人手不足が止まりません。
どれだけ深刻になっているのか。。。
下図は、業種別に「人手が足りている」という割合(%)から「人手が足りていない」という割合(%)を引いた数値を業種別にグラフにしたものです。
引用元(中小企業白書:中小企業の動向を調査・分析した白書のこと。中小企業庁発表。)https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/
2009年から下落が始まり、今ではどの業種もマイナスになっています。
つまり、「人手が足りている」業種は一つもないということなんです。
個人的にかなりショックだったのが、下の図です。
引用元:中小企業白書(2018年版)
右下の★印の近くに21.0とあります。
高校卒業者に対して、「29人以下の企業」では、求人数の21%しか人財を確保できないという意味なんです。
求人をかけてもかけても人財を確保できないって、本当に辛いんです。
私の会社でも開業当初は深刻な人手不足で悩んで悩んで、髪が薄くなりました。
人手不足はしばらく続くと思います。
では、どうすれば良いのでしょうか?
恋愛プロセスと比べて考えてみましょう
不謹慎な表現で申し訳ございません。
でも、私が採った人財戦略はこの恋愛プロセスと比べて考えるの一言につきます。
おかげさまで、同業他社と比べて圧倒的に低い離職率を20年近く続けてきました。
同業他社に移った従業員さんは20年近くで一人だけ。
反対に、同業他社さんから来て頂いた従業員さんは2ケタを超えました。
では、具体的にどうすれば良いのか考えてみましょう。
経営理念を明確にする
私がやっていた事業、スキューバダイビングツアー店では「他店でダイビングを続けられなかったダイバーに、末永くダイビングを続けてもらえるように」という明確な理念を持っていました。
ウチの来てくれた従業員さんは、全員がこの理念にとても強く賛同して下さった方々ばかりなんです。
採用するかしないかは、この理念に賛同して下さっているか否かで決めていました。
つまり、内面=「心」で判断していたというわけです。
男女の恋愛においても、ハート=心で惹かれたカップルって長続きしてると思いませんか?
一方、外見で判断する恋愛は、給料面などの待遇で判断するのに似ています。
外見とは相対的なものです。
例えば、ウチの給料が毎月30万円に対して、同業他社さんの給料が毎月35万円なら、当然、従業員さんは給料の高い同業他社さんに転職すると思います。
恋愛においても同じです。
外見だけで選ぶとどうなるか。
大人の読者様には深く説明する必要はないと思いますので割愛させて頂きます。
人財確保の強化をする際には、男女恋愛のプロセスと同様に内面重視で考えると長続きします。
「ダイバーに末永くダイビングを」という理念に賛同して下さり、実際にこの理念を実践しているというのがわかり安心されたそうです。
この安心が従業員さんの満足度に繋がり、低い離職率を支えて頂けたと思います。
事業を営む場合、低い離職率が、持続的な事業の発展を支えます。
求人で成功している会社から学ぶ
四国にある竹虎様の採用情報のページです。
インターンシップが満員御礼だそうです。
求人数の21%しか人財を確保できない時代なのに、インターンシップが満員御礼って凄いことだと思いませんか。
経営理念も「竹文化の創造と発信で豊かな竹のある暮らしを提案する」とあります。
ブラック企業の求人募集を見ると共通して
・笑顔の従業員さんの目が笑っていない
・社長さんの顔に、「腹黒い」と書かれている
・会社の魅力が心のこもった言葉で綴られていない
などが挙げられると思います。
竹虎様はいかがでしょう?
皆様の目で確かめて下さい。
まとめ
しっかりとした経営理念を持ち採用する側と働く側が心で惹かれ合ったなら、人財戦略に対しては同業他社より優位に立てます。
採用する時は、恋愛プロセスと比べて下さい。
採用した後は、お付き合いを始めた後のプロセスと比べて下さい。
この二つが今回の処方箋になります。
従業員さんを心から大切にする経営者は、
従業員さんからも心から大切にされるのです。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。。
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