万が一、売上が下がったその時に(後編)
前回の「万が一、売上が下がったその時に(前編)」の続きになります。
前編は↓コチラです。
まだお読みでない方は、先にご一読頂けると幸いです。
では、本題に入ります。
撤退の方が勇気がいると悟る
事業から撤退することを、「逃げる」と勘違いしていませんか?
冷静に判断して事業からの撤退を決断することと、諦めて逃げることは、似ていますが全く違います。
織田信長も徳川家康も、常勝無敗だったわけではありません。
負けた時もあります。
潔く撤退をしたからこそ生き残ることができ、天下人と呼ばれるようになったのではないでしょうか?
負けると分かったときに潔く撤退をし、なぜ負けたのかを深く反省することこそ、優秀な経営者を育てるプロセスだと思います。
撤退するべき時に撤退をせずそのまま惰性で経営を行えば、その先に待つのは破滅です。
事業から撤退することは、断腸の思いです。とても辛いことです。
惰性で続けるより、撤退をする方が遥かに勇気がいることなのです。
もちろん、撤退しない方が良い場合も多々あります。
売上が下がった原因を深く分析する
売上が下がっている原因を、冷静に客観的に考えたことはありますか?
原因がなければ、売上が下がることはありません。
事業の外側の現状である外部環境を分析するのは大切です。
例えば、安売りしているお店や同業者はいませんか?
また、社内の内部環境を分析することも大切です。
もしも、離職率が高ければ、その会社の技術力は低下します。
その結果、経営者が気がつかないうちに品質が下がることもあります。
品質が低下すれば、気がつかないうちにお客さんは離れます。
と、ここまでは様々な本に書かれています。
盲点となるのは、それらに気づかなかったことの「その原因」です。
その原因を解明すると、再発を防げる可能性が高くなります。
例えば、離職率が高ければ技術力が低下するという知識を持っておられる経営者様は多いと思います。
しかし、離職率が高い原因がわからず悩んでいる経営者様も多いと思います。
高い離職率を改善する方法は、とても奥が深いものになります。
本題から外れてしまうため、今回はこのぐらいにさせて下さい。
機会がありましたら、このブログでも取り上げたいと思います。
お急ぎの方は、メッセージを下さい。
経営理念を振り返る
一番大切なことだと思います。
「経営理念とは何か?」
とりあえずここでは、「経営の目的」と考えてください。
(異論を唱える同業者様もおられると思いますが、今回のテーマを考えるにはこれで十分です。)
長い間事業を行っていると、経営理念がカタチだけのものになってしまうことが多いのです。
経営理念の形骸化と言われています。
個人で事業を営まれる方にとっても例外ではありません。
特に個人事業主様の場合、私が一番初めにお伺いするのが、この「経営理念」です。
先日、新規事業のご相談をしている時でした。
「なぜ、そのお仕事を選ばれたのですか?」という質問に対し、「興味があり、収入が期待できそうだから」という回答を頂きました。
「その仕事のことを心に浮かべて、気持ちがワクワクしたり楽しくなったりしますか?」という質問に対しては、少々疑問を感じておられるようでした。
類似する仕事について話し始めると、相談主様の目つきが一瞬変わりました。
この目つきが一瞬変わるという現象は、本音の部分にアクセスができた時に多いのです。
潜在意識にアクセスできた結果とも言えます。
もう少し「経営理念」のお話をしたかったのですが、時間の関係もありその場は断念しました。
機会があれば、「経営理念とは何か?」「経営理念の必要性について」お話しさせて頂ければと願っています。
他にも、万が一売上が下がった時には、
・一社依存は危険、今こそ脱却を目指そう!
・儲からない顧客からは退く
・AI の影響を考える
・お客様に意識が向いているかを考える
・資金繰り表を作成する
・自分を責めない
などがあります。
機会があれば、ご紹介したいと思います。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
何か質問がありましたら、どんなことでも受け付けます。
コメント欄でも、メール(arcadia@keiei119.com)でも結構です。
どしどしお寄せ下さい。
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