経営のノウハウを学ぶ必要性って何でしょうか?

あるラーメン屋さん(以下、A店)の例で考えてみます。

A店は、私がよく行くお店でした。

味も良く、とても安く、ありがたいお店でした。

しかし、経営コンサルタントになるべく勉強中だった私にはとても経営状態が危ないお店に見えました。

味は良くても、経営ノウハウはご存知ないようでした。

売上が思わしくなくなると、経営者はあれこれと売上向上に向けて動きます

お店の内装を簡素なものにしたり
メニューに新商品を加えてみたり

色んなことに手を出します。

しかし、悲しいことに首尾一貫性がないのです。やることがバラバラなのです。

野球も、サッカーも、監督がいて作戦を考えて、選手はそれに従います。

監督がおらず選手がバラバラで好き勝手にやってる球団はありません

やることがバラバラな経営は、監督がいない球団やサッカーチームに似ています。

一方、経営ノウハウを知っていれば、以下のような経営ピラミッドを考えて行動します。

 

求人広告を出す際に、このピラミッドを全く考えない場合、以下のようになります。

「時給800円。要相談。」

経営ピラミッドを考え、経営理念を明確にしていると、以下のようになります。

「ラーメンを通じて感動をして欲しいのが私たちの願いです。私たちの願いに共感して下さった方、一緒に働きませんか?時給800円スタート。まずはスタッフに一声かけて下さい!」

私たちの願いが経営理念です。理念を明確にすることにより、やりがいを共有することができます。理念にひかれて来た従業員さんは、離職率が格段に下がります

実際にA店に貼ってあった求人広告は、「時給800円。要相談。」と、とても簡素なメッセージだけでした。

他にも経営ノウハウを学ぶことによるメリットはたくさんあります。

例えば、競争戦略と呼ばれる理論。

これを知っていたら、値下げだけで売上向上を狙うのがいかに愚かなのかわかります。

その他にも書き出すとキリがないため、この先はブログでご紹介させて頂きます。

 

では、経営ノウハウはどう学べば良いのでしょうか?

一言で経営ノウハウを学ぶと言っても、経営者さんによって学ぶべきノウハウは違います。

多くの従業員さんがおられれば、組織や人事のノウハウが大切になってきます。

逆に個人経営の場合、組織や人事のノウハウは未だ必要ないと思います。

一生懸命に働いているのに儲からないとなれば、生産性やマーケティング、経営戦略の策定ノウハウなどが必要になります。

売上はそれなりにあるのに、利益が出ていなければ原価計算が必要になります。

利益は出てるはずなのに、支払いがきつければキャッシュフロー計算という財務会計のノウハウが必要になります。

更に、本を読めば学べる「知識」と、実務経験などを通して得られる「知恵を出せる能力」は違います。

経営者さんのおかれてる立場によって、学ぶべきものは違うのです。

経営119.comでは、「今、学ぶべきは何か?」を重視し、一人一人の経営者様に必要な経営ノウハウを伝授しながら、ご相談に応じさせて頂きます。